今日は有田デー。
天気晴朗。さー、やるぞと気合を入れて出発!


まずは、有田きっての染付の名窯、
天保年間 1830年創業の「しん窯」さんへ。


起源は前日の伊万里同様に鍋島藩窯で、
大皿などを焼く新しい窯ということから窯名になったとのこと。

往時の窯跡が今も残る老舗である。


工房はかなり大きいが気持ちいいほど整頓され、
工程別に職人さんが黙々と作業する様は、こちらが気圧されるほどの気迫。


社長さん、伝統工芸士の専務さんとのビジネス談義は窯元の熱くたぎる思いを肌で感じ、
新進の当店はあらためて襟を正す思い。


技術に魂が入った窯元さんと仕事ができるのは光栄で、わくわくする。
ご期待ください!

居心地の良さからついつい長居をしてしまい、
少し遅めの昼食は名物「有田焼カレー」。


伊万里牛を使ったトロトロのカレーを焼き、
さらに有田焼の大鉢で供する、ここだけの名物に舌鼓。

3000もの有田焼コーヒーカップに囲まれるインテリアも圧巻でした…。


エネルギー補充して続いては、
こちらも江戸から続く伝統の窯元さんへ。


当時から受け継いだ、皿の「木型」や「石型」は数千に昇り、
大きなものは四尺(1m21cm)の超特大なものもある。


特に多いのは、鯛を模った鯛型皿。


素朴で愛らしい鯛の皿に様々な柄の絵付けや金彩を施し、
ゆうに100を超えるバリエーションに圧倒される…。


本日最後は、
極薄手の磁器カップで名を馳せる窯元さんへ。


「エッグシェル」という名前から、
まさに卵の殻を思わせる薄さと質感。


注いだ飲み物が透けて見えるほどの薄さだが、
口を付けてみると意外なほどしっかりつくられているのがわかる。

有田に限らず陶磁器産地はいわゆる業務用食器を生産し、
それで成り立っているところが多い。


この窯元さんも業務用専門からのチャレンジ。

自分たちの技術と個性で何ができるか、
真摯に向き合い世に作品を問う勇気と根気に感じ入る。


すっかり日も暮れ、今日は嬉野温泉に宿泊。


昭和感ただよう小さな和風旅館で、独特のとろっとしたお湯に癒される。
夕食は、嬉野温泉街で魚屋さんが営む居酒屋へ。


「今日はかわはぎがいいよ」との声にすかさず乗っかり、待つこと10分ほど。
新鮮な大物が一尾まるごとお造りで登場!


肝もたっぷりポン酢でいただき満足のところにすかさず、
「アラの味噌汁、いく?」に大きくうなずくおっさんスタッフ2名(笑)。

いやはや、ご満悦である…。