前夜は天然温泉にビールですっかり癒され、
早朝から行動開始。

まずは、当店でも「飛行機の箸置き」でおなじみのあの窯元にうかがう。


吉窯さん。
実は当日ラジオ番組の取材(生放送)を控えていたのだが、
その前の貴重な時間を割いていただいた。

(放送は、当然笑顔が絶えない内容でした!)

おうかがいする度に増えている飛行機のバリエーション…(笑)。


今や航空関係者や海外の方からも大人気だが、
窯元はいたって自然体。

にこにこしながら、
「こんなの作るのは世界で僕だけだからね~」とおっしゃる。

それもそのはず、実は大変な伝統工芸士の技で、ほかに真似ができないのだ…。

実は吉窯さん、
作っているのは飛行機だけではなく、
数々の有名メーカーから依頼を受け、ファーストクラスで供される食器類も製作している。

特筆すべきは、美濃焼伝統の織部。


手作りの荒っぽさに、緑の発色がとてもいい。
器好きには応えられない。


続いては、荘重な日本建築が迎えてくれる美濃焼の窯元(蔵珍窯)へ。


黒く塗られた木の柱と白壁の建物は、江戸時代の建物を移築したとのこと。


しばしタイムスリップしたかのような雰囲気に浸る。

こちらの特徴は「赤」。
弁柄を丁寧に摺ることなんと千日。


深みと艶となめらかさを持つ赤の器は、
ちょっとほかでは見られない。

幸せな気持ちに包まれつつ、次の目的地へ…。



次は美濃和紙を求めて、
「うだつの上がる街並み」美濃市にある「カミノシゴト」さんへ。


数々の和紙製品がセンス良く並ぶお店は、
お客様が絶えることがない。


水を使って窓ガラス等に貼るこの和紙デコレーション。

ヨーロッパの女性デザイナーが折り紙をモチーフにデザインしたそうで、
海外でもとても人気の高い商品とのこと。
素材は、美濃伝統の手漉きの透かし和紙である。

ほかにも、
ブーケありモビールありと、伝統の和紙の持つ多様な可能性を感じずにはいられない…。

↑ こちらはブーケディフューザー(bouquet diffusseur)^^

ご紹介いただき、
美濃でただ一軒の「手貼りの提灯(御神燈)」を製作するお店へ。


丈夫な美濃和紙を一枚ずつ型に貼っていき、
乾いたら型から外して、
畳むクセ付けも手仕事。


昔はろうそくだが、今はLED電球を入れてやわらかな照明に。
うーん、いい感じである。



この日は地元の酒蔵の蔵開き。
いい色の酒林が、うまい日本酒があるよと教えてくれる。

昨日求めた呉須吹き墨の猪口で一杯やるのを楽しみに、
帰京の途につく。