忠之助商店2年目の幕開けは、意外な形でスタートを切った。
2013年12月の開店以来、
オンラインストアを中心に営業してきた当店にとって、
期間限定ではあるが初の実店舗出店のオファーをいただき、お受けすることに。
出店場所は、
東京 秋葉原と神田の中間にある「マーチエキュート神田万世橋」。
「エキュート」の名が示すJR東日本系の商業施設だが、
いわゆるエキナカではなくマチナカにあるので、
「マーチ」と付いている。
万世橋のたもとから神田川沿いに伸びる、
明治の赤レンガが映える、趣ある素敵な建物である。
“The Real Japan Style”
これが2014年12月26日~2015年1月12日まで、
年末年始の18日間の催事テーマ。
その中の「日本の縁起物と贈り物」という役割を
当店が担わせていただくこととなった。
このテーマならウチがやらなきゃ。
こうして当店は、2年目を実店舗出店で迎えることとなった。
2014年12月25日夜。
出店準備のため、
人生史上もっともクリスマス感を感じない日々を過ごしてきた当店スタッフは、
いよいよ翌日の開店のための設営にとりかかる。
何せスタッフは誰も実店舗の経験がない…。
絶対の自信があるのは取扱商品だけ。
展示什器も装飾品もない、
プライスカード、値札ラベル、POPもない、ポスターもパンフレットもない、
商品をお渡しする紙袋すらない…。
何とかする。
その思いだけで、
ひとつひとつ、やるべきことやりたいことを形にしようと
準備を進めてきた集大成のこの日。
当店臨時スタッフに、
水引のm90デザイン室スタッフ、
そして頼もしい助っ人にギルディング和紙の五十崎社中 齋藤宏之社長も加わり、
大設営大会は深夜まで続く…。