
目覚め最高。天気晴朗。
山盛りご飯をぺろりと平らげる。

今日は有田Day。

有田焼は来年(2016年)に創業400年を迎える。
日本の磁器発祥の地である。
まずは有田地区の東端にある「福珠窯」へ。

林の中に現れる、十草(とくさ)が植えられよく手入れされた瀟洒な空間。
ここに工房とショールームを備える。

それほど古い窯元ではないが、
17世紀頃の「初期伊万里」や同時期に中国の景徳鎮で焼かれた「古染付」の風合いを守りつつ、
現代生活スタイルを意識したものづくりを行っている。


染付や染錦の作品の数々は見ていて本当に楽しくなる。
ユニークなのは、絶妙に割れたこのお皿。

このようにきれいに割るには、
逆に普段以上にきちんとお皿を作らなければうまくいかないのだとか。
こちらの窯元では、
絵付けの職人さんが本焼き後の器整形の工程を自ら行っている。
細部まで心配りがされたあたたかな器の秘訣のひとつを垣間見る。


正統派ながら、心がふわっとする楽しい器。
当店で取り扱わせていただくのが、今から本当に楽しみである。

心を満たした後は、お腹も満たしたい(笑)
やっぱ有田に来たら、これ食べとかないと!

いや~うまいんだ、本当に。

続いては、
有田きっての染付の名窯、いい風合いの煙突が目印の「しん窯」へうかがう。

「青花(せいか)」のブランドを持ち、
白磁に呉須(藍色)で伸びやかに描かれる染付磁器は、
青一色とは思えない色調の豊かさ。
さながら青の水墨画を思わせる。

濃筆(だみふで)という超極太の筆を使い、
濃淡を計算しながら、色を入れていく熟練の職人さん。

張りつめた空気に、こちらが思わず息をひそめる。
しん窯は、すべての製造工程が手作業。
人のぬくもりが感じられるホンモノの器の風情は、ここに理由があるのだろう。

きちんと整頓された工房ではいい緊張感のもと、
職人の皆さんが黙々とプロの仕事を続けている。

こういう工房で作られるモノは間違いない。

社長さん、伝統工芸士でもある専務さんらと商談。
当店が惚れ込んだ染付の逸品、もうすぐお届けできますよ!

夕食は知る人ぞ知る地元の有名店、「ドライブイン 鳥」へ。

押し出しの強い外観、
エキセントリックなキャラクターが迎えてくれる焼き鳥居酒屋。
店内は昭和の宴会場、
昔懐かしいロースターを使ってセルフで焼くスタイルの焼き鳥は...

これが絶品!!
ビールが進むったらもう…。
満腹ほろ酔いで出てきて見上げる看板はドライブイン…。

いやはや奥が深い。
(スタッフMはノンアルビールでしたのでご心配なく)

なんと地面にまで!