雨音で目が覚める。
会津 鶴ヶ城の立ち姿も、今日はいささか寒々しい雰囲気。


昨夜堪能した日本酒が忘れられず、
ほんのちょっとだけと、金賞受賞の伝統酒蔵見学に立ち寄り。


会津地方の工芸品を一堂に集める、
会津町方伝承館。


会津塗はもちろん、会津木綿、会津桐など、
たくさんの名産品が並ぶ店内はちょっとした大人のテーマパーク。

享保年間(1700年代)から続く老舗漆器店へ。


大正3年竣工の土蔵造りの店舗は、
ルネッサンス様式の重厚感でモダンさがハンパなく圧倒される。

お昼は古民家を活かした重厚な構えのわっぱ飯屋さんへ。


明治の旧家に来たような雰囲気で、極上の味に舌鼓。


足を伸ばして訪れたのは会津若松のお隣、会津美里町。


ここは400年の歴史を持つやきもの、会津本郷焼の本場である。


戦国時代末期の瓦製造を発端に、
江戸初期からは陶器を、江戸末期からは磁器の生産も始め、隆盛を誇った。

幕末の戊辰戦争や大正時代の大火などいくつかの危機を乗り越え、
今では陶器・磁器ともに「会津本郷焼」として伝統的工芸品に指定されている。


趣のある街並み。
いくつかの窯元を回る。


登り窯も拝見する。


幅5m、長さ20m、窯内7室を持つ超大型の窯は迫力満点。

東日本大震災でかなり損傷を受けたが修復し、
この春に火を入れるのだと話す窯人の笑顔が嬉しい。

帰路は猪苗代湖を臨む道で。


あいにくの冷たい雨と霧で、
スワンもカメも寒々しく佇んでいるのがちょっと残念…。


お、
トンネルの入り口もスワン!


駆け足の旅を、
名物のソースかつ丼をほおばりながら振り返る。


今回は食べてばかりだ… 帰京したら走ろう(笑)