観測史上最も早い梅雨明けとなり、強烈な夏の陽射しを思い描いた矢先にできた台風4号…。
じゃあ台風さんを出迎えに行くかね~と、不安ながらも早朝の羽田を飛び立つスタッフ一行。


降り立ったのは九州の玄関口、福岡空港。
おお、晴れてる!


…、が走るにつれてどんよーりとした雲があらわれ、、、あー、降り出した…。


九州道を南下して熊本方面へ。
道路脇に竹藪が目立つ山間の道を進み、たどり着いたのは「竹の、箸だけ。」のサインが主張する竹の箸専門メーカー。


広い工場内は竹を加工する音が超特大ボリュームで響き渡り、工程別に職人が分かれて作業していて活気があふれている。


良く育った九州産の太い孟宗竹が、多くの工程を経て板から棒に、そして箸へと姿を変えていく。


すべての工程に「人の手」が入る。
昔から使い続ける工作機械類は人が行う作業を支援するが、作り手はあくまで人という考え方。


ベテランから若手まで、ものづくりの眼差しは真剣だ。


このメーカーでは全社員参加型で毎年新作のコンテストを行っている。
企画もネーミングもすべて社員ひとりひとりが行い、入賞作は実際に商品化され販売される。


竹の箸しか作っていない、でも竹の箸に無限の可能性を感じて挑戦し続ける気合を存分に感じた訪問だった。


こちらの専務さんは東京オリンピック2020の聖火ランナーも務められたとのこと!


朝から何も食べていないことにふと気づき、一軒のお店に立ち寄る。
名物は”南関(なんかん)そうめん(大盛^^)”に”南関揚げ”。揚げはお稲荷さんでいただく。


ふんわりしたそうめんはいくらでも食べられる感じ、揚げはジューシーで弾力があってとても美味しい。
舌鼓を打ちながらふと上を見上げると、、、、な、なんじゃありゃ⁉


聞けばこの辺り(大牟田市や南関町)のお祭りで大蛇を作って地元を練り歩き、
祭り後には頭部などを縁起物として商店などに飾るのだそう。

コロナで2年中止されたお祭りが今年は久しぶりに開催されるんですよ、
話す店員さんの嬉しそうな笑顔が忘れられない。


時折降る雨にもめげず、九州道を南下する。


眠気覚ましは熊本名物 スイカサイダーだ。


ざっと190kmぐらいを一気に走り(!)、到着したのは鹿児島市。



趣ある昭和建築。


1階の工房から笑顔で出迎えてくれたのは、
当店で大人気の薩摩焼商品の数々を提供していただいている「御茶碗屋 つきの虫」のご当主 新納虫太郎氏。
奥様のあんこさん共々、作陶の真っ最中。


笑いながらも泥貫の皿をみるみる作り上げる熟練の手さばきはさすがの一言。


工房内には試作品の数々が所狭しと並んでいる。
ひとつの商品ができるまでの膨大なプロセスとひたむきな努力を感じずにはおれない。


この静謐な仕事場から、また名作が産まれる予感。



鹿児島の夜と言えばの天文館。


なんだこのビルは?得体のしれない迫力がある笑


路地を少し入ったおしゃれなお店で、めくるめく芋焼酎まつりの始まりだ!


ご当地食材の美味しい料理を肴に、飲んで呑んで呑まれていく…。いやー楽し~!!


オリジナル焼酎に合わせた器は薩摩切子。それを持つこの手は…。むむむ?