通常「コップ」と言うと、このシリンダー型をしたタンブラーグラスのことを指します。
ふつうにどこにでもあるスタンダードなものだからこそ、繊細にこだわったいいものを使いたいものです。
半透明な乳白色で描かれるのは日本古来の模様である「十草(とくさ)」模様。塗装でも顔料でもなく、廣田硝子ならではの伝統の職人技、あぶり出し技法で引き出した色です。
グラスは職人さんがひとつひとつ丁寧に、江戸硝子伝統の吹きガラス製法で作っています。
ガラスの厚みを薄めにして、縁は滑らか。極上の口当たりです。
レトロだけどどこか新しい感じもする。そんな雰囲気を感じさせる、味わいのあるグラスです。
江戸硝子 廣田硝子
東京都墨田区
廣田硝子は、新潟燕市出身の廣田金太氏が明治32(1899)年に創業した東京・墨田区の江戸硝子メーカー。
戦前はガラスの菓子瓶やランプシェード、薬瓶など幅広く手がけていた。戦後に入ってからは、タンブラーや酒器などのガラス製品を主に製造している。
製品は機械生産ではなく全てがハンドメイド。創業以来の伝統的な技法を活かした新しいものづくりにも積極的に挑戦している。