貴重な国産の漆を、下地にも上塗りにも用いた浄法寺塗のお椀です。
深みのある朱色は、幾重にも漆を塗り重ねてはじめて出る色合いで、気品を感じる仕上がりです。
特徴的なのはこの形。
名前の通り、角が立った引き締まったシェイプが、今までのお椀にないカッコよさ。
手に持った時の持ちやすさ、安定感、口当たりも抜群です。
一つ一つ時間をかけて丁寧に、職人さんの手仕事で作られたこのお椀は、塗りの確かさもあり、しっとりと手になじみます。
模様や柄のないシンプルなものだけに、素材、形、塗りに妥協せず、ホンモノが持つカッコよさを堪能していただけます。
当店の中でも人気の高いお品。
日々使い込むほどに艶を増し、お使いになる方と一緒に成長してくれるお椀です。
経年変化、経年美化を楽しみながら毎日のお味噌汁をいただく幸せ、ぜひご堪能ください。
※食器洗い機、電子レンジでのご使用はお避けください。
※ご使用後は布巾等の柔らかい布で乾拭きをしていただけますと、漆独特の透明感のある艶が増してきます。
※天然木・漆塗りの漆器ですので、塗り直しや修理も承ります。
※箸、箸置きは別売りになります。
浄法寺塗 滴生舎
岩手県二戸市浄法寺町
昔、天台寺の僧侶が「御山御器」と呼ばれる漆器をつくったことがはじまりとされる「浄法寺塗」。その伝統の技を今に伝え、展示・販売しているのが「滴生舎」。
浄法寺塗は、朱と溜(ため)と呼ばれる色が基本となり、何層にも重ね塗りした器は使い込むほどに、味わい深い色と艶が増してくる。
また、浄法寺は今に残る数少ない国産漆の生産地。それも国産漆の約7割を算出する日本一の産地である。この浄法寺産の漆は京都の鹿苑寺金閣や日光東照宮等の国宝や重要文化財の修理・修復にも使われており、品質についても高い評価を受けている。