貴重な国産の漆を、下地にも上塗りにも使った浄法寺塗の盃です。
深みのある朱色は、幾重にも漆を塗り重ねてはじめて出る色合いで、気品を感じる仕上がりです。
「ゆき」は今にも花が咲きそうな、つぼみのように優しいかたち。
お酒がすーっとのどに流れて、すっきり爽やかな飲み心地をお愉しみいただけます。
緩やかな曲線を描くシルエットは自然と手になじみ、天然木ならではの温もりと相まって、柔らかささえ感じる持ち心地です。
一つ一つ時間をかけて丁寧に、職人の手で漆塗りされた盃はしっとりとしたやさしい口あたりで、お酒の味わいを一段と引き立ててくれます。
模様や柄のないシンプルなものだけに、素材、形、塗りに妥協せずホンモノが持つカッコよさを堪能していただけます。
日々使い込むほどに艶を増し、お使いになる方と一緒に成長してくれる盃。
経年変化、経年美化を楽しみながら自分好みのお酒をいただく幸せをぜひご堪能ください。
日本酒好きの方に、「はな」と合わせて飲み比べができる酒器として贈られても素敵ですね。
※食器洗い機、電子レンジでのご使用はお避けください。
※ご使用後は布巾等の柔らかい布で乾拭きをしていただけますと、漆独特の透明感のある艶が増してきます。
※天然木・漆塗りの漆器ですので、塗り直しや修理も承ります。
浄法寺塗 滴生舎
岩手県二戸市浄法寺町
昔、天台寺の僧侶が「御山御器」と呼ばれる漆器をつくったことがはじまりとされる「浄法寺塗」。その伝統の技を今に伝え、展示・販売しているのが「滴生舎」。
浄法寺塗は、朱と溜(ため)と呼ばれる色が基本となり、何層にも重ね塗りした器は使い込むほどに、味わい深い色と艶が増してくる。
また、浄法寺は今に残る数少ない国産漆の生産地。それも国産漆の約7割を算出する日本一の産地である。この浄法寺産の漆は京都の鹿苑寺金閣や日光東照宮等の国宝や重要文化財の修理・修復にも使われており、品質についても高い評価を受けている。